一久井 留美(ひとくい るみ)はある教授の研究室を訪れた。留美はこの教授の授業の試験をギリギリの点で落としてしまったのである。
今回はそれに対する救済措置のお願いに来たのだ。
留美「失礼しま〜す・・・」
教授「ん?ああ、一久井君か。どうした?」
留美「あの〜授業の試験のことで相談に来たんですが・・・」
教授「試験?落ちちゃったの?何番?」
留美「A2007****です」
教授は試験の結果が書いてある表を見て少し眉間にしわを寄せた。
教授「ああ〜・・・5点足りないね〜・・・」
留美「そうなんです。何とかならないでしょうか・・・」
教授「1点か2点くらいならいいんだけどね〜。これは無理だな〜」
留美「そこを何とか・・・」
教授「無理だよ。まあもう一回受けなさい」
留美「そんなぁ・・・」
留美はがっかりして下宿先に帰った。家についてもまったく何もする気にならかった。
2〜3時間してパソコンの電源を入れ、なんとなくオークションを見ていた。
しばらく見ていると、こんなものが目にとまった。
☆新製品☆ 強力縮小剤 「シュリンカー」
留美「え?何なのこれ・・・」
ページをスクロールすると説明文があった。
【形 状】 錠剤
【内容量】 1000錠
【効 果】 服用した人を約3cmに縮小!(即効性です)
気に入らないヤツを縮めて普段の鬱憤を晴らしましょう!
【飲み方】 200ccの水に入れて溶かしてお飲みください(紅茶などでも結構です)。
お問い合わせ : ***-****-****
留美「す、すごい!これであの先公に仕返しができるわ!それに小さくなってるんだから抵抗なんてできないし。」
いてもたってもいられなくなり、すぐに書いてある番号に電話をした。するとすぐに担当者らしき人が出た。
担当者「はい○○○コーポレーションです」
留美「あの〜今***オークションを見て電話をしたんですが・・・」
担当者「はい。どの商品でしょうか?」
留美「シュリンカーって商品なんですけど・・・これって本当に人間が3cmに縮んじゃうんですか?」
担当者「ええ、本当ですよ。この薬の効能は我社の研究者が実証済みです。人間だけではなく動物にも効きますよ。」
留美「資料とか送ってもらえますか?」
担当者「わかりました。FAXはお持ちですか?」
留美「はい!***-***-****です!」
担当者「***-***-****番ですね。お送りしますので電話をきってお待ちください。」
5分もしないうちにFAXが送られてきた。そこには『シュリンカー』の詳しい説明と2つの写真が貼り付けてあった。
1枚の写真には1人の人間と、その横に定規と巨大な手が写っており、もう1枚には研究者がその人間を握っている姿が写っていた。
留美「すご〜い!すぐ注文しよ〜っと!」
オークションで『シュリンカー』を落として1週間後、商品が届いた。『シュリンカー』は少し大きめな箱にパッキンで包装されて入っていた。
まだ効果が信用できない留美は、飼っている猫に与えてみた。するとみるみるうちに小さくなってしまった。
留美「ほ、本物だ・・・」
この薬をもって再び研究室をたずねた。
留美「先生、質問に来ました。」
教授「何かな?」
留美「あの〜ここなんですけど・・・」
留美は教授に悟られないように部屋中を見回した。運が悪いことに飲み物らしきものが見当たらなかった。
留美「(なによ〜どこにもないじゃん・・・どうしよ)」
しばらく質問をしていると、研究室の先輩が入ってきた。
先輩「教授、コーヒー飲みます?」
教授「ああ、もらおうか。」
留美「(やったー!!)」
少しして先輩がコーヒーを持ってきて私の後ろの低い机に置いた。
先輩「ここに置いときますね〜」
教授「おう、ありがとう」
質問にキリがついたところで・・・
留美「先生、コーヒー少しもらっていいですか?のど渇いちゃって・・・」
教授「いいけど少しだけだぞ?」
留美「は〜い」
一口だけ飲んで、気づかれないように『シュリンカー』をコーヒーに入れた。薬はまたたくまに溶けていった。
留美「はい、先生」
教授「ああ、ありがとう」
何も知らない教授はコーヒーを飲んだ。すると猫のときと同様にすぐに縮小が始まった。
そこには教授の着ていた背広が横たわっていた。
留美はすぐに背広の中から教授を探し出してポケットの中に入れた。
ポケットの中で3cmになった教授がもごもご動いていた。
留美「ありがとうございました〜」
何事もなかったかのように研究室を出て家に帰った。
家に着くと、早速ポケットに入っているチビ教授を出した。
教授「君!何をする気だ!元に戻せ!!」
留美「ふふふ・・・何をするって決まってるじゃない。仕返しよ!」
教授「仕返し?何のことだ!」
留美「とぼけてんじゃないわよ。まあいいわ、あんたにはわかんなくたって、あたしはわかってるんだから」
そういうと留美は教授を握った手に力を入れ始めた。
留美「ふふふ・・・握りつぶしてやるわ。」
教授「かはっ・・・くるしい・・・・」
教授の顔は真っ赤になっていた、よほど苦しいのだろう。
何せ教授からすれば3mくらいの巨大な万力に押しつぶされるのと同じようなものだ。
留美はふと手の力を緩めた。
教授「げほっげほっ・・・」
留美「このまま殺したんじゃ面白くないから、しばらくいたぶってから殺してあげるわ」
留美は残酷な笑みを浮かべると、教授をゆっくりと床に置いた。教授は握り締められた苦しみでもだえていた。
そんな教授の姿を見下げながらこう言った。
留美「今から鬼ごっこをやろうと思うの。鬼はあたしで逃げるのはお前よ。」
教授「???」
留美「ふふふ・・・ルールは簡単よお前は逃げればいいの。あたしはお前を追いかけてお前が立ち止まったりこけたりしたら、
容赦なく踏み潰すの。」
教授「な・・・なんだって・・・?」
戸惑う教授のすぐ横に留美の巨大な足が下りてきた。
ドッシーン!!!!
教授「ひ、ひいいい!!」
留美「なにぼ〜っとしてんのよ。踏み潰されたいの?」
教授「いやだーーーー!!!!」
教授は一目散に逃げ始めた。留美は教授を踏み潰さないように、教授のすぐ後ろに足を下ろすようにした。
教授「たすけてくれえええええ!!!」
留美「ほらほらぁ!ノロマね〜潰しちゃうわよ〜。きゃははははは!」
留美の部屋にはベッドがあり、教授はベッドの下に入り込もうとしたが、あと少しのところで目の前に留美の足が下りてきていく手をふさいだ。
ドシーン
教授「うわああああああ!!!」
留美「ふふふ・・・そう簡単に逃がすわけないでしょう?」
教授は留美の足にぶつかってしりもちをついてしまった。
留美「ざんね〜ん!こけちゃったわね〜」
そういうと留美は足を上げて教授の足を踏み潰した。
ずしん!
グシャア!
教授「ぎゃああああああああ!!!!!」
留美「ふふふ・・・いい気味。」
教授の足の骨は粉々に砕け、あらぬ方向を向いていた。所々骨が露出していた。
留美は教授を摘み上げて顔の前に持っていった。
留美「さぁて、そろそろ殺してあげるわ。お前はこの中で死ぬのよ。」
留美は教授の顔の前で大きく口を開いた。
口内は粘ついた唾液が何本か糸を引いており、巨大な舌がうごめいてピチャピチャという音がにこだましていた。
教授「や、やめてくれ・・・・」
留美「うふふ。だ〜め!お前はあたしの口の中でミンチにされた後、胃の中で跡形もなく溶かされるのよ。じゃ〜ね〜」
留美は何のためらいもなく教授を口に放り込んで、ガムでも噛むようにすぐに噛み潰し始めた。
教授は年のせいか汗の味が強くした。はじめはぎゃあぎゃあと悲鳴が聞こえていたが、すぐ聞こえなくなった。
ごっくん